[iPhone alarms not working]
〈Update:よくできたジョーク?〉
新年早々 iPhone アラームが鳴らなかった話で持ち切りだ。・・・なんと Steve Jobs まで寝過ごしてしまったそうだ。
Borowitz Report: “Apple Cancels Press Conference on iPhone Alarm Glitch after Steve Jobs Oversleeps” by Andy Borowitz: 03 January 2011
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プレス発表をキャンセル
iPhone のアラーム機能に生じたバグに関して今日予定されていたプレス発表をアップルはキャンセルした。Steve Jobs が出席できなかったからだ。
CUPERTINO (The Borowitz Report) Apple, Inc. cancelled a press conference today to address the glitch plaguing the iPhone’s alarm function when company chief Steve Jobs failed to show.
「すっかり寝過ごしてしまった。なんともバツの悪いことだよ」と Jobs は後ほど記者団に語った。
“I totally overslept,” Mr. Jobs later told reporters. “I’ve got to say this is really embarrassing.”
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一時しのぎの解決策は・・・
アップルのエンジニアたちは iPhone アラームの問題を解決すべく夜を日に継いで努力しているが、これまでのところ部分的な成功しか収めていないと Jobs はいう。「アラームが効かなくなってしまった。どういうわけか Rick Astley の歌う『Never Gonna Give You Up』みたいにいつまでも直らないのだ。」
Apple’s engineers have been working day and night to fix the problems with the iPhone’s alarm, but so far have seen only limited success, according to Jobs: “We’ve gotten the alarm to go off, but for some reason it plays ‘Never Gonna Give You Up,’ by Rick Astley.”
アラームの鳴らなかったユーザーに対して Jobs は次のような解決策を提案している。「しばらくの間は、iPhone をちゃんと動く目覚まし時計にテープで貼付けておくことだ」と。
Mr. Jobs, however, did offer a temporary fix to iPhone users whose alarms do not work: “For the time being, tape your iPhone to a working alarm clock.”
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とうとうご本尊まで被害にあってしまったか・・・
★ →[原文を見る:Original Text]
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〈Update〉よくできたジョーク?(1月5日)
Jobs のプレス発表が予定されていたのなら必ず続報がはいるハズなのに一向にその気配がない。
そもそもこの記事は Huffington Post で見つけ、初出の Borowitz Report に辿ったものだ。
Huffington Post を見直すと、ライターの Andy Borowitz の肩書きが「コメディアンかつ BorowitzReport.com の作者」となっている。アラートも「Get Comedy Alerts」とコメディ扱いだ。
えっ・・・と、改めて Borowitz Report を見ると、「最近の民主党の妥協:オバマ大統領がイスラム教徒であることを自認」(In Latest Compromise with GOP, Obama Agrees He is a Muslim)など過激なものばかり・・・
極めつけは同サイトに添付された CBS ニュースのインタビュービデオ。その中で本人が「フェイクニュースを毎日1本書くサイトが Borowitz Report だ」と語っている。
参った、まいった・・・
調べてみると、コメディアンおよび風刺作家(satirist)として有名なひとらしい。ハーバード卆業後ハリウッドに移り、風刺作家・コメディアンの道にはいっている。
さすがハーバード時代に有名な風刺誌「Harvard Lampoon」の会長をやっただけあって、実によくできたアメリカンジョークだ。一時しのぎの解決策なんて出来過ぎだ・・・
今回の記事の始まりは彼自身の Twitter ではないだろうか。
出来過ぎを疑うべきところを、真面目に訳出したのだから、事情を知っているひとは片腹痛かったことだろう。
kouseipapa 氏の直感が正しかったわけだ。
ついつい「吹いた、ワロタのネタ」を紹介してしまった。筆者自身が本気で信じたことに免じてお許しあれ。
取り上げた記事の出所にはくれぐれもご用心ご用心・・・
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アメリカンジョークは、風刺が効いていておもしろいですね。大好きです。この記事も、たいへん、楽しく拝読しました。ありがとう。
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> tn8545 さん
暖かいコメント ありがとうございます
新年早々から お騒がせしました
直感が当たって良かったです。しかし海外は過激な記事が多いんですね。jobsだと本当にそういう事言いそうな所が怖いです(笑)
>kouseipapa さん
つぶやきは ズバリというところが いいですね
iOS デバイスご一家の 今年の活躍をお祈りします